腰痛対策マットレス、今すごく売れているみたいですね。
色々な種類のマットレスが発売されていますが、中でも人気なのがモットンです。
こちらの商品ですね。
HPの説明も分かりやすいので、まずはどんな商品なのかを公式HPで確認してみてください。
モットンはこれまで累計で10万本も売れている人気商品ですが、今回は、
- そんな人気商品であるモットンに本当に腰痛改善に効果があるのか?
- 他の腰痛対策マットレスと比べてどこが違うのか?
といった点について、腰痛治療のプロであるカイロプラクター古谷が検証していきたいと思います。
目次
モットンに腰痛改善効果は本当にあるのか?
購入前に一番気になるのが、この部分ではないでしょうか?
一応、この点についてはモットンの販売メーカーが、1年以上腰痛でお悩みの100人を対象にモニターアンケートを実施しています。
こちらがその結果です。
モニターに協力してくれた皆様の約94%を超える方が、15日目頃から少しづつ腰の痛みが気にならなくなり、30日経過後、つらかった症状が軽くなったと回答。
1週間の内、起床時に腰の痛みを感じる回数もモニター期間内に平均4.5日から1.2日に減少しました。
※モットン公式HPより
ここからは、アンケートでここまでの結果が出る根拠が本当にモットンにあるのか?という点を検証していきたいと思います。
モットンに腰痛改善効果があると言われている理由
モットンの公式HPを見てみると、商品特徴として以下の8つのポイントが説明されています。
- 自然な寝返りをサポートする反発力
- 体圧分散に優れ、腰への負担を可能な限り軽減
- 8万回の耐久試験にも耐える、優れた耐久性
- 通気性が良く、蒸れにくい
- ダニを寄せ付けず、ホコリも出ないので安心
- 思わず寝てみたくなる新感覚の寝心地
- 安心のアフターサービス
- 体重や好みに合わせて選べる硬さ
このうち、直接的に腰痛の改善と関係があるのは1番と2番の項目(「高反発かつ体圧分散が可能」という点)です。※詳しくは、こちらの記事で解説しています。
ですので、モットンについてもこの部分をもう少し掘り下げてみましょう。
反発力があるので寝返りが打ちやすい
高反発力マットレスが腰痛に良い理由は、その反発力を利用して寝返りが打ちやすいからです。
モットンは、往来の高反発マットレスよりもさらに反発力を高めた設計になっているため、寝返りする際のエネルギー量が通常の高反発マットレスの約80%で済んでしまうとのこと。
これは欧米人より筋力が弱い日本人のための設計のようですが、高齢者など筋肉が衰えても自然な寝返りを実現する事が出来るのは、かなりプラスなポイントだと思います。
体圧分散による腰への負担の軽減
体圧が分散されていない状態というのは、体のどこか一部に体重がかかってしまっている(主に肩甲骨周りと腰部)状態です。その状態では、筋肉を十分に休ませるが出来ません。
そして、実は体圧の分散は低反発マットレスの方が優れています(ただし、低反発だと寝返りが打ちにくいです)。高反発だと、どうしても硬くなりすぎて体の一部に負担がかかりやすくなりがちだからです。
モットンの利点は、寝返りがしやすい高反発マットレスでありながら体圧分散にも優れているという点でしょう。体圧測定の結果を見ても、体圧がきちんと分散されていることが確認できます。
プロの腰痛治療家から見たモットンの評価
もちろん、モットンで寝れば腰痛の原因が全て解消されるというわけではありませんが、少なくとも寝ている間にかかってしまう腰への負担は、かなり解消されるはずです。
モットンのHP上では、テレビ・雑誌などでおなじみの柔道整復師・小林敬和先生も私と同じようなこと言っていますね(笑)
寝返りをすることがなぜ大切なのか?という点についても簡潔に分かりやす説明されていますので、小林先生のコメントも参考にされると良いかと思います。
ネット上に良い口コミと悪い口コミがある理由
ここまで見てきたように、商品スペック的には「モットンを使用することで寝ている間の腰への負担がかなり軽減できるはず」です。
ただ、実際にネット上の口コミを見てみると好意的なものからそうでないものまで、割と様々な意見が見られます。
ちょっと抜粋すると、こんな感じです。
ネット上の良い口コミ
- 「腰痛が改善してきた」
- 「腰への負担が無くなった」
- 「足のしびれが取れました」
ネット上の悪い口コミ
- 「小柄な方にはおすすめできないマットレスです」
- 「通気性が悪いのではないかと思います」
- 「腰痛が改善されることはありませんでした」
なぜ良い口コミと悪い口コミの両方の声があるのか?
好意的な口コミは良いとして、気になるのは辛口な口コミの方ですよね。
なぜこういった声が出ているのかを、検証していきたいと思います。
「小柄な方にはおすすめできないマットレスです」
小柄な女性に合わないという口コミが多く上がっていたのは、2016年頃でした。
「小柄な女性=体重が軽くて筋肉量が少ない」と考えられますが、このタイプの方にはあまり硬いマットレスは合いません。
現在、モットンは3段階の硬さ(100N・140N・170N)を選べるようになっていますが、当時はまだ硬さが一律でした。そのため、極端に体重が軽い人・体重が重い人にとっては硬さが適切ではなく、体圧分散がうまくいっていなかったのではないか?と推察できます。
現在、3段階の硬さを選べる様になったのは、恐らくモットン販売会社にもそういった口コミが届いたからだと思います。
「通気性が悪いのではないかと思います」
モットンがHPで掲げている特徴の1つに「通気性が良く、蒸れにくい」という項目がありますが、実際はそこまで通気性は良くないようです(笑)
もともと、モットンに使われているウレタンという素材は、通気性がそれほどよくはありません。
ではなぜモットンが「通気性が良い」と謳っているかというと、ウレタンを加工する際に発砲する阿波の大きさを調整しているからです。つまり、「従来のウレタン素材マットレスよりも通気性は良い」というのが正確な表現だということです。
この点に関しては、何と比較するか?によっても評価は変わってきますね。例えば、エアウィーブなどの繊維型の素材に比べると圧倒的に通気性は悪いです。ですが、ウレタン素材としては通気性が良い部類に入ります。
「腰痛が改善されることはありませんでした」
モットンには寝ている間の腰の負担を軽減する効果はありますが、それ以外に直接的な腰痛の原因がある場合、その原因を取り除く効果はありません。
例えば椎間板ヘルニアがあるとして、モットンで寝ればヘルニアが元に戻るかというと、これはちょっと違うわけです。(ヘルニア持ちの方で、寝てる間にさらに腰回りの筋肉に負担がかかっている場合は痛みが楽になることはあると思いますが)
全ての腰痛の直接原因が取り除かれるわけではない、という点に関しては、事前にしっかりと理解しておきましょう。
自分の腰痛に効果があるのか無いのかが不安な場合は、3か月試した後の返品も受け付けてくれるので、そういった制度をうまく利用することをおすすめします。
他の腰痛対策マットレスに無い、モットンだけのメリットとは?
ここまで見てきたように、高反発かつ体圧分散に優れたマットレスとしての機能に関しては、私の目から見ても十分に合格点を付けられます。
ただ、機能面だけで判断するなら他にも同じような高反発マットレスはたくさんあるんですよね。。。
そんな中、なぜモットンが一番人気で、一番売れているのか?
その答えは、以下の3つのポイントにあるのではないでしょうか。
90日間のお試し期間がある
モットンの価格は、一番安いシングルタイプでも税込で39,800円します。
商品スペック上いくら良い商品だと分かっていても、「万が一、自分に合わなかったらどうしよう・・・」と思うと、ちょっと購入はためらってしまいますよね。
そういった購入者の心情を察してか、モットンには90日間のお試し期間と返品保証が付いています。90日間使用してその効果をちゃんと確かめた後の2週間以内に返品が可能という内容です。
デパートなどに行くとその場で横になって寝心地を確かめられますが、正直そんな短時間では自分に合うかどうかなんて分からないです。
90日間しっかり確かめた後に、そのまま使い続けるか返品してお金を返してもらうかの判断が出来るというのは、かなり良心的な設定と言って良いのではないでしょうか。
3段階で硬さを選べる
先ほども少し触れましたが、マットレスの最適な硬さは体重・体型で大きく違ってきます。その観点から考えると、硬さを選べるというのはとても大きいです。
モットンの場合は、各体重別に体圧分散測定を行い、そのデータを基に
- 体重が45kg以下の方は100N
- 体重が46kg~80㎏の方は140N
- 体重が81㎏以上の方は170N
という3つの基準を設けています。
返金保証を付けている高反発マットレスはモットンの他にいくつかありますが、硬さを選択できる高反発マットレスはモットン以外にありません。こういった辺りも、人気の要因なのかなと感じます。
耐久性が優れているので11年使ってもほとんどヘタレない
どんなに高級なマットレスでも、長く使いヘタってしまえば反発力がなくなり、うまく寝返りが打てなかったり、うまく体圧分散できなくなってしまいます。
そうなったら買い替える必要が出てくるのですが、通常、敷布団の買い替えサイクルは3年~5年と言われています。
ところがモットンの場合、11年使ってもほとんどへたっていないという実験データが出ています。
1分間に60回、布団の厚みが半分になるように圧縮し、8万回に達した時点で30分間放置しました。その後、再度厚みの計測を行い、歪み率を算出しました。
仮に1日に平均で20回の寝返りをするとして、年間7,300回(20回×365日)寝返りをする計算になります。つまり、約11年間使用しても、3.9%へたる程度ということになります。
※モットン公式HPより
長持ちするということは、最終的にコスパの良さにもつながります。購入時の表面的な価格だけでなく、1年あたりの使用コストとして計算すると、実はかなり割安だということが分かります。
以上、
- 90日間のお試し期間がある
- 3段階で硬さを選べる
- 11年使ってもほとんどヘタレない
というモットンの特徴についてまとめてきましたが、
高反発と体圧分散を両立したマットレスで、この3つのメリットが揃っているのはモットンだけです。
モットンが高反発マットレスの中で一番売れているのは、多くの方がこういった点に魅力を感じているからだと思います。
ただし、モットンが合わない方もいます
先ほども触れましたが、モットンは全ての腰痛の原因を取り去るものではありません。
腰痛の原因によってはモットンを使用しても良くならない方は確実にいらっしゃると思います。
モットンはあくまで、寝てる間の腰の負担を軽減するマットレスだという点を再確認しておきましょう。
自分の腰の状態に効果があるかどうか?については、厳密には90日間試してみないと分かりませんので、購入する場合は返金保証制度をうまく利用したいところですね。
モットンの評価まとめ
腰痛対策マットレスとしてのモットンの機能は、申し分ないです。
また、返金保証による安心感、3段階の硬さの選択肢、高い耐久性によるコスパの良さを考えると、いくつもある高反発マットレスの中で1、2を争う人気商品だという点も納得です。
あとは、そもそもマットレスがカバーできる腰痛の範囲がどの程度なのか?という点を理解したうえで、購入するしないを判断されてはいかがでしょうか。
朝の腰痛ストレスが軽減するだけで生活の快適度はかなり上がりますので、個人的には高反発マットレスへの投資は無駄にはならないと思っています。
そして、高反発マットレスに投資するなら、モットンは一番最初に試してみる価値はあると感じました。
購入するべきかしないべきか、冷静に判断していただくための参考にしていただければと思います。