起きると痛い!朝の腰痛の5つの原因と予防・解消法まとめ

健康

日本人の自覚症状でもっとも多いのは「腰痛」だと言われています。実際、私の治療院にも腰痛で悩んでいる人が多く訪れています。

そんな腰痛でお悩みの患者さんの中に多いのが「朝(起床直後)だけ腰が痛い」という場合です。

起床後、時間がたてば気にならない痛みが、どうして起床直後だけ感じるのか。
その原因や解消法、予防法をご紹介します。

古谷眞寛
朝起きた時だけ腰が痛くて、その後は気にならなくなるという場合、対策次第でかなり症状が軽減されることが多いです。

思い当たる方は、ぜひ今回の記事を参考に試してみてくださいね。

朝の腰痛の5つの原因

腰痛そのものの原因は5つに絞れませんが、「朝の腰痛」という点に絞って考えると、以下の5つが原因であることが多いです。

  • マットレスや布団などの寝具が合っていない
  • 腰に負担のかかるね肩をしている
  • 冷えによる血行障害
  • 就寝前、腰に負担のかかる姿勢で過ごしている
  • 内臓などの病気の可能性

腰痛の原因はそれこそ様々ありますが、起床直後の腰痛に関してはこれからご紹介する5つが大きな原因としてあげられます。

古谷眞寛
それぞれ、順番に解説していきたいと思います!

マットレスや布団などの寝具が合っていない

寝具が合わないことが原因で、腰痛を発症している方は多いです!

マットレスや布団は、大きさや厚みはもちろん硬さも色々な種類がありますが、自分に合わない布団やマットレスで眠ると体には様々な悪影響が及びます。

硬すぎても柔らかすぎても腰痛や首の痛み、体全体の痛み、疲労感などの症状が出てしまいます。

古谷眞寛
特に、「高い布団・高いマットレスで寝てるから大丈夫だろう」と思っている方は要注意ですね!

腰痛対策を考えた際に、どんな基準でマットレスを選べば良いかについては、また後ほど解説していきたいと思います。

腰に負担のかかる寝方をしている

腰に負担のかかる寝方をすることで体の一定の箇所に負担がかかってしまい、痛みにつながっているケースも多いです。

そんな寝方になってしまう理由は以下の2つです。

  • 寝具が合っていない
  • 自分で負担のかかる体勢を取ってしまう

先ほども取り上げましたが、寝具が合っていないことで寝返りが打てなくなるなど、寝方もおかしくなりやすいです。

また、せっかく良い寝具を使っていても、うつ伏せ寝など腰が反った状態で長時間寝てしまうと当然負担はかかります。

古谷眞寛
最近多いのが、うつ伏せになりながらスマホゲームをして、そのまま寝てしまうというパターンですね。これやると、ほぼ100%の確率で腰が痛くなります(笑)

冷えによる血行障害

冷えと痛みも無関係ではありません。

体は冷えると、筋肉や血管を収縮させて血流を抑え、外気に熱を奪われないようにする働きがあります。

血管が収縮すると、血行が悪くなり血流が滞るため、酸素や栄養が運ばれにくくなります。同時に、筋肉中に疲労物質がたまりやすくなります。

これが、腰痛の原因となるのです。

古谷眞寛
腰の筋肉がこわばった状態が続くことで周囲の抹消血管を圧迫し、さらに血行不良を引き起こします。いわゆる悪循環ですね。

夏場でも、冷房や扇風機の風が当たることで冷えによる腰痛を起こしやすいです。気を付けましょう。

就寝前に腰に負担のかかる体勢で過ごしている

寝る前にどんな姿勢で過ごしていたのかも、朝起きたときの腰の痛みと関係が深いです。

腰に負担がかかる体勢として、足を組んで座る、休めの姿勢で片足に体重をかけて立つ、やわらかいソファーにもたれかかって座る、前かがみになる、などがあります。

これらの姿勢を取ると、骨盤が過度に後傾したり、左右の筋バランスが崩れたりしやすく、そのまま寝てしまうことでバランスが崩れたまま朝を迎えてしまいます。

寝る前のリラックスタイムも、姿勢だけは気を付けたいところです。

古谷眞寛
特に多いのが、柔らかいソファーでテレビや映画を鑑賞した翌日に起こる腰痛です。柔らかいソファーは一見楽なのですが、実は骨盤は後傾し腰の筋肉には大きな負担がかかっています。

内臓などの病気の可能性も?

ちょっと特殊な原因として、内臓の病気の可能性なども頭に入れておきましょう。

内臓が原因の場合は、動いた時に痛い動作痛ではなく、じっとしていても痛いのが特徴で、朝だけでなく夜寝ている時にも痛みを感じます。

具体的には、

  • 尿路結石
  • 腎盂腎炎
  • 急性胃炎
  • 胃十二指腸潰瘍
  • 急性膵炎

などの内臓の病気が原因である可能性があります。

古谷眞寛
動いたり姿勢を変えたりしたときに痛みの感じ方が変わるのではなく、じっとしていても同じような痛みが続く場合は、一度病院で検査してもらうことをお勧めします。

朝の腰痛を予防・解消するには?

上記のように、朝の腰痛にもさまざま原因がありますが、原因があるということは対策があるということ。

少しずつ習慣や環境を変えていくことで、朝の腰痛を改善させることは可能です。

寝具を変えて腰に負担のかからない寝方をする

今は、腰痛対策用のマットレスも販売されています。

自然と腰に負担のかからない体勢で睡眠が取れるため、寝ている間に腰回りの筋肉が過緊張して痛みを発症してしまうのを防げます。

色々なタイプの腰痛対策マットレスが発売されていますが、自分に合うものを選べればかなり腰の状態は変わってくるはずです。

腰痛対策用のマットレスを選ぶポイントは、寝返りと体圧分散

いわゆる機能性マットレスには、高反発のものと低反発のものがありますが、腰痛対策として選びたいのは高反発マットレスです。

なぜなら、マットレスの反発力によって自然な寝返りが打ちやすくなり、筋肉のこわばりや血行不良を防ぐことが出来るからです。

ただし、反発力が高く硬いマットレスの中には、体圧の分散がうまくできず、体の特定の個所に体重がかかってしまうものもあります。

ですので、腰痛対策としてマットレスを選ぶ際は、高反発かつ体圧分散機能に優れている商品を選ぶ必要があるんです。

人気のモットンには、長期間の返金保証がある

腰痛対策マットレスとして人気のモットンは、「高反発でありながら体圧分散できる」という条件を満たしていますし。

そして、この商品には90日間使用した後の返金保証というものが付いています。

マットレスが自分の腰痛に合うか合わないかという判断て、やはりある程度の期間試してみないと何とも言えません。数日寝ただけで判断してしまうのは危険ですし、ましてや数分横になっただけで判断できるものではありません。

ちょっと横になった際に感じる寝心地の良さと、一晩寝た場合の体への負担は必ずしもイコールではありませんし、本当に自分に合うかどうかの判断を下すには、毎日そのマットレスで寝てみる必要があります。

ほとんどの高級マットレスは購入前に試すことはできませんので、それが出来るモットンのような商品は貴重だと思います。90日寝てみて、効果が実感できなければ返品できるというのは、購入者側からするとかなりリスクが少ない選択だと思います。

>>返金保証付きのモットン公式HPを確認する

古谷眞寛
腰痛と寝具に関しては、治療の現場でも質問されることが多いです。

ですので、

  • どんな基準でマットレスを選べばいいのか?
  • 人気商品であるモットンに、本当に腰痛改善効果があるのか?

という点に関しては、別記事を作成してそちらで詳しく解説しています。興味のある方はご覧になってください。

低反発?高反発?腰痛マットレスの正しい選び方をプロが直伝!

モットンに腰痛改善効果はあるのか?プロの治療家が検証します!

睡眠中に体を冷やさないように注意する

体を冷やさないようにといっても厚着をしすぎるのは逆効果になってしまう可能性があるため、おすすめしません。

厚着をしすぎることで体感温度が高くなると、寝汗をかきます。そして、寝汗をかいてしまうと、今度はその汗が冷えて結局身体が冷えることになってしまうからです。

よく、「寝る時にに靴下をはかないほうが良い」と言われますが、それも同じ理由からです。

冷えからくる腰痛には「腹巻」がおすすめ

厚着をしないで冷えを防ぐには、部分的に身体を保温してくれるアイテムがおすすめです。

具体的には、「腹巻き」「レッグウォーマー」ですね。

腹巻きはお腹を壊しやすい方にもおすすめなので、冷えの自覚がある方はぜひ取り入れてみてください。

クーラーや扇風機の風が直接当たらないように気を付ける

こちらは夏場の注意ですね。

設定温度をそれほど下げていなくても、風が当たることで体表温度はかなり下がってしまいます。腰だけでなく肩や首なども同様で、夏場の寝違えの原因の多くは冷房の風が当たることだったりします。

就寝前にソファーなどで腰に負担のかかる体勢を取らないように気を付ける

前述しましたが、寝る前は腰に負担のかかる体勢はしないでおきましょう。

特に、ソファーでくつろいだ後などは要注意です。

ソファーで映画を見た後などは、軽くストレッチなどをして腰回りの筋肉を動かし、骨盤周りの筋肉の緊張をリセットしてあげるように心がけましょう。

ただし、寝る前のストレッチは決して激しくはしないように。交感神経が優位になりすぎて、眠れなくなってしまうので注意です。心地よいストレッチが、睡眠の質を高めてくれます。

まとめ

日本人の4人に1人は悩みを抱えているという腰痛ですが、少し習慣を変えることで劇的に改善するかもしれません。

特に朝の起床後にだけ痛みを感じるという場合は、睡眠前や睡眠中の習慣や環境を見直してみることが近道です。

出来るところから取り入れてみてくださいね。