低反発?高反発?腰痛マットレスの正しい選び方をプロが直伝!

健康

朝起きると腰が痛い…。

その原因はいくつかありますが、もっとも大きな理由として寝具が合っていないということが考えられます。(こちらの記事で詳しく解説しています)

起きると痛い!朝の腰痛の5つの原因と予防・解消法まとめ

今回は、人気の腰痛マットレスを5つほど比較しながら、どんな基準でマットレスを選べば良いのかという点について解説していきたいと思います。

古谷眞寛
「いざマットレスを変えよう!」と思い立っても、具体的にどんな基準でどんなマットレスを選べば良いのか?が分からないと、単に高い買い物をして終わってしまいます!

今回の記事を参考に、あなたに合った腰痛マットレスを見つけてくださいね!

>>古谷の基準を満たした2商品を先に知りたい場合はこちらから

低反発?高反発?腰痛マットレスの種類と選び方

腰痛対策をはじめとする機能性マットレスには、大きく分けて低反発高反発があります。

それぞれに特徴がありますので、簡単にご紹介させていただきます。

低反発マットレスの特徴

反発力が低いため体が沈みこむほど柔らかく、寝心地がとても良いです。また、体圧が分散されるため体の一部に体重がかかってしまうということがありません。

一方で、身体を支える力が弱いため寝姿勢がくずれやすく、寝返りがうちにくいです。通気性がなく蒸れやすいのも欠点で、変形が大きいのでへたりやすくなります。

高反発マットレスの特徴

反発力が強いため、表面は硬めで跳ね返ってくる感じがあります。メリットとして、寝姿勢がくずれにくく、寝返りが打ちやすいという特徴が挙げられます。

ただし、反発力が強すぎたり厚みがないマットレスの場合は体圧分散がうまくされないというデメリットもあります。

低反発と高反発のどちらを選ぶべきか?

結論から言うと、体圧分散機能に優れた高反発マットレスが理想です。

一見、柔らかく体を包んでくれる低反発がいいと思う方もいるかもしれませんが、腰痛に悩む方におすすめなのは、実は高反発のマットレスの方なんです

高反発マットレスが腰痛に良い理由は「体が沈み込まない」からです。
包み込まれるような寝心地はありませんが、「背骨や筋肉の歪みを少なくして寝ることができる」ので、腰に負担がかかりにくい姿勢で眠ることができるのです。

また、体が沈み込まないので、寝返りが打ちやすいというメリットもあります。寝返りを打つと、体圧分散することができるので、腰に大きな負担がかかるのを防ぐことができるのです。

最近は、高反発でありながら体圧分散機能に優れたマットレスも多く発売されていますので、選ぶとしたらそのタイプがおすすめです。

古谷眞寛
短時間の寝心地の良さは低反発マットレスの方がありますが、まとまった時間横になる夜の睡眠時は、体が沈み込んで寝返りが打てないデメリットの方が大きくなってしまうんですね。

高反発腰痛マットレスのおすすめはどれ?人気の5商品を比較します

というわけで、腰痛でお悩みの方には高反発のマットレスがおすすめなのですが、ひと言で高反発マットレスといっても種類は様々ですし、商品ごとに特徴も異なります。

そこで、ネットの口コミで人気の5商品をピックアップして、その特徴を比較してみました。

古谷眞寛
基本的に、今回紹介する5商品はどれも良い商品です。ただし、特徴はそれぞれ異なりますし、値段もかなり開きがあります。試せる期間(返金保証)の有無なども重要な項目なので、しっかりチェックしていきましょう!

モットン

モットンの特徴

・自然な寝返りをサポートする反発力
・体圧分散に優れ、腰への負担を軽減
・8万回の耐久試験にも耐える、優れた耐久性
・通気性が良く、蒸れにくい
・ダニを寄せ付けず、ホコリも出ないので衛生的
・10cmの厚さがあるため敷き布団がいらない
・返金保証があるため自分に合うか試せる
・体重や好みに合わせて3段階の硬さが選べる

販売価格
(税込)
シングルサイズ:39,800円
セミダブルサイズ:49,800円
ダブルサイズ:59,800円
サイズ シングルサイズ:厚さ10cm×幅97cm×長さ195cm
セミダブルサイズ:厚さ10cm×幅120cm×長さ195cm
ダブルサイズ:厚さ10cm×幅140cm×長さ195cm
材料 ウレタンフォーム(色:グレー)
返金保証 あり
モットンは、今ネットで一番人気がある高反発マットレスです。最近はプロ野球界のレジェンド「山本昌」さんも現在使用しているというマットレスです。

3段階の硬さが選べる

自然な寝返りをサポートする「反発力」と「体圧分散」が両立されているのは当たり前で、それに加えて体重別におすすめの硬さが3段階に分かれています

これはモットンにしかない特徴で、幅広い層に支持されている大きな理由と言えますね。

耐久性が高いのでコスパが良い

モットンの場合、11年間使用しても3.9%しかへたりが出ないという実験結果が出ています。敷布団の平均寿命(買い替え目安)は3年と言われていますので、かなり長く使用できるということです。

購入時の価格は決して安くありませんが、使用年数を考えるとかなりお得な部類に入ると思います。

返金保証があるのでしっかり試せる

返金保証が付いているのも大きいです。

機能性マットレスを選ぶ際に一番厄介なのが、「一定期間、実際に寝てみないと判断が付かない」という点でしょう。デパートの寝具売り場などで実際に横になることはできても、一晩寝ることはできません。

対してモットンの返金保証期間は90日なので、長期間使用して腰の調子を確かめたうえでそのまま使い続けるか返金してもらうかの判断が可能です。

決して安くない買い物なので、こういった保証が付いているのは大きな安心ポイントと言えますね。

>>モットン公式HPを確認する

こちらの記事では、なぜモットンが一番人気のある商品なのか?本当に腰痛に効果があるのか?という点を中心に、徹底検証しています。購入を検討されている方は、一度目を通しておいてください。

モットンに腰痛改善効果はあるのか?プロの治療家が検証します!

雲のやすらぎプレミアム

雲のやすらぎプレミアムの特徴

・独自の体圧拡散製法「クロスクラウド式」を採用
・17cmという厚さにこだわっている
・8万回の耐久試験でへたりが0.1%
・ロレーヌダウンによる温熱効果
・リバーシブルで春夏は通気性抜群
・日本製なので安心
・100日間の返金保証あり

販売価格
(税込)
シングルサイズ:39,800円
セミダブルサイズ:49,800円
ダブルサイズ:59,800円
サイズ シングルサイズ:厚さ17cm×幅100cm×長さ200cm
セミダブルサイズ:厚さ17cm×幅120cm×長さ200cm
ダブルサイズ:厚さ17cm×幅140cm×長さ200cm
材料 ウレタン3重構造の表面に羊毛を使用
返金保証 あり
九重部屋の千代丸関も大絶賛しているという高反発マットレスが、雲のやすらぎプレミアムです。

この商品の売りは、名前の通り『浮いてるような感覚』です。

17cmという厚さへのこだわり

一般的に、高反発マットレスが合わない方の口コミで多いのが、「硬くて寝心地が悪い」ということ。反発力が強いうえにマットレスが薄いと、このように寝心地が悪くなりがちです。

雲のやすらぎプレミアムがこだわったのがこの点で、厚さを17cmの5層構想にすることで、高反発マットレスでありながら心地よい寝心地を実現しています。

耐久性の高さと返金保証も備えている

モットン同様の耐久性と、100日間の返金保証制度が付いています。

日本製という安心感

機能的にも値段的にも、雲のやすらぎプレミアムはモットンとかなり近いです。

が、明確な違いは雲のやすらぎプレミアムが日本製だという点でしょう。対するモットンは中国製なので、生産国にこだわる方は雲のやすらぎプレミアムを選んでいるようです。

>>雲のやすらぎプレミアム公式HPを確認する

東京西川air

エアーSXの特徴

・特殊立体クロススリット構造
・1680 Point
・タフサイドライン
・70 Air Hole × 70 Air Flow
・全面メッシュ生地(側地表面)
・デザインディレクションが滝沢直己氏

販売価格
(税別)
SX(レギュラー)
シングルサイズ:120,000円
セミダブルサイズ:150,000円
ダブルサイズ:180,000円
*70幅:100,000円
*80幅・*90幅:120,000円
販売価格
(税別)
SX(ハード)
シングルサイズ:140,000円
セミダブルサイズ:170,000円
ダブルサイズ:200,000円
*70幅:120,000円
*80幅・*90幅:140,000円
サイズ シングルサイズ:9cm×97cm×195cm
セミダブルサイズ:9cm×120cm×195cm
ダブルサイズ:9cm×140cm×195cm
*70幅:9cm×70cm×195cm
*80幅:9cm×80cm×195cm
*90幅:9cm×90cm×195cm
材料 ウレタンフォーム
返金保証 無し
メジャーリーグで活躍する「大谷翔平」選手が使用しているのが、東京西川エアーSXです。

独自の凹凸構造による寝返りのしやすさと体圧分散の両立

エアーSXは、ボディラインにフィットする柔軟性と、しっかり身体を支える硬度、寝返りしやすい高弾力性を兼ね備えたマットレスです。

それを実現しているのが独特の凹凸構造。4層の異なる素材を用いた「特殊立体クロススリット構造」と呼ばれています。

凹凸をしっかり感じるため、慣れるまではそこに苦手意識を持つ方も多いですが、フィット感を持たせながら寝返りのしやすさと体圧分散を両立させているのは、やはりこの構造の賜物だと感じます。

ネックは値段の高さか

腰痛マットレスとして、機能的には全く問題ないエアーSXですが、ネックは値段の高さでしょう。

製品寿命も3年~5年と通常のマットレスと変わらないため、モットンや雲のやすらぎプレミアムに比べるとやはり割高感は否めないかなと思います。

返金保証も特に設定されていないので、購入する場合は少しでも寝た感じを実感するために、百貨店の寝具コーナーに足を運ぶことをおすすめします。

>>東京西川air公式HPを確認する

エアウィーブ

エアウィーブの特徴

・高反発マットレスのパイオニア
・高い復元力による寝返りのしやすさと優れた体圧分散を両立
・素材の90%が空気であるため、高い通気性を維持
・マットレス本体の水洗いも可能

販売価格
(税別)
シングルサイズ:60,000円
セミダブルサイズ:72,000円
ダブルサイズ:84,000円
クイーンサイズ:97,000円
キングサイズ:108,000円
サイズ シングルサイズ:幅 約100cm×長さ約195cm×厚さ約6cm
セミダブルサイズ:幅 約120cm×長さ約195cm×厚さ約6cm
ダブルサイズ:幅 約140cm×長さ約195cm×厚さ約6cm
クイーンサイズ:幅 約160cm×長さ約195cm×厚さ約6cm
キングサイズ:幅 約180cm×長さ約195cm×厚さ約6cm
材料 airfiber
返金保証 あり
エアウィーヴは、マットレスパッドにairfiberと呼ばれる繊維状の独自素材を使用した高反発マットレスです。エアウィーブのヒットによって高反発マットレスにスポットが当たりましたので、高反発マットレスのパイオニアと言って良い商品ですね。

airfiberが実現する反発力と体圧分散

独自素材であるairfiberは復元性が高く、体重に比例して反発力を強めるため、無駄な力を使うことなくスムーズな寝返りを打つことができます。

余計な力が入らない分眠りが深くなり、睡眠の質を向上させ、体をしっかり休めることができるというわけです。

通気性が良く、水洗い可能

こちらもairfiberの特徴ですが、抜群の通気性なので蒸れなどで悩むことはありません。また、水洗い可能なのでお手入れが楽なうえにとても衛生的です。

へたりやすいので寿命が短い

エアウィーブの弱点としてへたりやすいという点が挙げられます。

これも、素材であるairfiberの宿命ですね。エアウィーブは高反発マットレスでは高額な部類に入るのですが、寿命の短さを考えるとかなり割高になってしまうのは否めません。

厚みが薄いため、硬さを強く感じてしまう方も

他の高反発マットレスと比較すると、エアウィーブは薄いため「硬い」と感じる方も多いです。特に筋肉量が少ない女性などは、寝心地の悪さを感じやすい傾向にあります。

むしろ、エアウィーブに対するこういった声を受けて、モットンや雲のやすらぎプレミアムなどの高反発と寝心地の良さを両立させた商品が出てきたという印象です。

硬さが気になる方は、30日間の返金保証期間をうまく使ってエアウィーブを試しましょう。

>>エアウィーブ公式HPを確認する

マニフレックス

マニフレックスモデル246の特徴

・独自素材エリオセルによる高反発と体圧分散の両立
・密度31Dで芯材のへたりにくさに自信
・オープンセル構造のため通気性が高くむれにくい
・最長15年間の長期保証

販売価格
(税込)
セミシングルサイズ:32,670円
シングルサイズ:39,204円
セミダブルサイズ:52,272円
ダブルサイズ:65,340円
クイーンサイズ:78,408円
サイズ セミシングルサイズ:幅80cm×長さ195cm×厚さ16cm
シングルサイズ:幅100cm×長さ195cm×厚さ16cm
セミダブルサイズ:幅120cm×長さ195cm×厚さ16cm
ダブルサイズ:幅140cm×長さ195cm×厚さ16cm
クイーンサイズ:幅160cm×長さ195cm×厚さ16cm
材料 エリオセル
返金保証 無し
マニフレックスは、睡眠時の姿勢を「立っている時と同じ姿勢に保つ」ことをコンセプトに作られたイタリア製の高反発マットレスです。

マットレスに横たわると、一度沈み込んだ後、体圧を均等に分散してしっかり支え上げ、立ったままの理想的な寝姿勢を保ち続けます。

独自素材エリオセルが実現する硬すぎず柔らかすぎない高反発

マニフレックスに使用されている素材はエリオセルという独自素材です。高反発でありながら、素材にエアホール(空気孔)を設けるなど快適な寝心地を実現するための工夫がされています。

保証期間が最長15年と非常に長い

マニフレックスからは様々なタイプのマットレスが販売されていますが、3年~15年という保証期間が設けられています。(保証内容は芯材の変形凹に対するもの)

>>マニフレックス公式HPを確認する

高反発マットレスを選ぶ際の4つの基準

古谷眞寛
ここまで、人気の5商品についてその特徴をまとめてきました。

実際に気になる商品もいくつかあったと思いますが、私が患者さんに聞かれた時にお答えしている「高反発マットレスを選ぶ際の4つの基準」についても、お話ししておこうと思います。

高反発かつ体圧分散が可能という前提条件を満たしていることが大前提です。

返金保証がある(ある程度の期間しっかり試せる)

高機能な高反発マットレスは、基本的にどの商品も高額です。

ですが、腰痛に悩む人が100人いたとして、100人全員に合う「たった一つの商品」というのは、残念ながら無いんです

だから、商品を選ぶ際にとても大切なのが返金保証の有無です。これが無いと、万が一自分の体に合わなかった場合に高額なお金が無駄になってしまいます。

耐久性がある

へたったマットレスを使用していると、体が沈み込んでしまうため良い寝姿勢を保つことができません。寝返りも打ちにくくなり、腰痛が悪化する恐れもあります。

かといって、高額な高反発マットレスを短いスパンで新しいものに買い替えるのも金銭的な負担が大きいです。

少しでも金銭的な負担を減らすには、耐久性が高く長期間使用してもへたりが少ない商品を選ぶようにしましょう。

通気性が良い

寝ているときにはかなりの汗をかくというのは有名な話ですが、その汗は布団やマットレスに吸収されます。

通気性の悪いマットレスだと、汗を吸収したままになるのでマットレスが蒸れてしまい、蒸れが寝ている本人にも伝わるため寝心地が悪くなってしまいます。

また、寝具の湿気はダニやカビの原因にもなります。衛生面を考えても、通気性の良いマットレスを選ぶようにしましょう。

金額が高すぎない

性能の良い高反発マットレスは基本的に高額ですが、やはり限度というものもあります。

個人的な感覚としては、いくら高性能であってもシングルで5万円を超えてしまうものはちょっとな・・・という感じがします。

特に、返金保証が付いていない商品の場合は、完全に博打になってしまいます。

古谷の条件を満たしているのはこの2商品

今回紹介した5つの商品のうち、上記の条件を満たしているのは、ズバリ

  • モットン
  • 雲のやすらぎプレミアム

の2商品です。

この2商品は金額設定も全く同じなので、かなりお互いを意識している感じがしますね(笑)

モットンと雲のやすらぎプレミアムの違いは?

では、この2商品の大きな違いは何かと言うと、

  • 硬さの種類を選べるか?
  • 生産国が中国か日本か?

という2点になります。

モットン硬さの種類を3種類から選べます。体重によって最適な硬さは異なるため、より細かい寝心地を追求したい場合はモットンが優れていると言えます。特に、体重が極端に軽い方や極端に重い方は、モットンを選んだ方が良いでしょう。

対して、日本製にこだわりたいという思いを持っているならば、雲のやすらぎプレミアムがその条件を満たします。

古谷眞寛
どちらも値段は比較的良心的な部類ですし、長期間の返金保証が付いています。

あとは好みの問題ですが、どちらかを選べば、高反発マットレス選びで外れるということは無いので安心です。

>>モットンの公式HPへ

>>雲のやすらぎプレミアムの公式HPへ

ネット人気の5商品スペック比較表

古谷眞寛
最後に、今回比較した5種類の高反発マットレスを表でまとめておきますね!
商品名モットン雲のやすらぎエアーSXエアウィーブマニフレックス
材質特殊加工ウレタン5層構造マットウレタンフォームairfiberエリオセル
耐久性
通気性
特徴返金保証返金保証4層特殊構造返金保証最長15年保証
値段39,800円~39,800円~100,000円~60,000円~30,250円~
公式HPこちらこちらこちらこちらこちら

まとめ

以上、腰痛マットレスの選び方と、私の基準を満たしている商品についてご紹介しました。

カイロプラクティックの施術をしていると、毎日のように布団やマットレスについての相談を受けます。それだけ、腰痛に悩んでいる方が多いということですよね。

高機能な寝具はそれなりのお値段がしますが、一度購入すれば数年間に渡って(モットンや雲のやすらぎプレミアムは10年以上?)、毎晩体をいたわってくれます。

やはりストレスなく起きられる朝は気持ちの良いものですので、ご自身への投資として考えれば、費用対効果はとても高いと言えるのではないでしょうか。